初心者にとって
以前から私はこれから篠笛を始めようと思っている人には唄用(ドレミ調)七孔 七本調子がいいですよ・・とお薦めしておりました。
そこで、私自身でも唄用七本調子の篠笛で童謡を吹いてみました。
浜辺の歌
「あした浜辺を さまよえば 昔のことぞ しのばるる 」
日本人なら誰でもが良く知っている童謡ですが、この曲が大正時代に作曲されていることは意外に知られていないかもしれません。
作詩・林 古渓 作曲・成田為三
暑かった夏が過ぎ去り、ようやくさわやかな季節が巡ってきました。
そんな季節にピッタリの曲かと思い吹いてみました。
日本抒情詩歌の一つ
「浜辺の歌」は童謡の中でも指折りの名曲ではないでしょうか?
震災前には私の住む南相馬市の北泉海岸も青い松原に白い砂浜があり、子供の頃夏になると毎日のように遊びに通っていました。
そんな北泉海岸は白い砂浜は復活してきましたが、青い松原は幻のように消え去ったままです。
私はこの「浜辺の歌」を吹くたびに津波や震災前の状景が思い出され、自然と悲しいような吹き方になってしまいます。
童謡とて侮れない!
初心者の人達が少しずつ音も出すことが出来、指も思うように動かることができるようになると、吹き始めるのは日本の童謡ではないでしょうか?
七本調子の篠笛であればこの童謡を吹くにはピッタリだと思います。
あまり、極端な運指の必要もなくゆっくりとマイペースで、一つ一つの音を確かめながら吹けるのではないでしょうか?
心に響く
日本人なら誰でもが心に響く、しかも子供の頃から聞き馴染んだ曲、もう一度日本ならではの和のメロディーを楽しんでみてはいかがでしょうか?
ゆったりとした曲の流れに情緒豊かな詩、それにあなたの篠笛が加われば最高の癒しの空間ができることが受け合いです。
あなたが家族の前で吹くことも、大きな練習の一歩にもなります。
どうか自分だけのものにしないで多くの人達ともこの名曲をシュア―してください。