音色は竹質で決まる
今年度も3回目の篠竹刈に行ってきました。
竹は11月から3月までの八専の時期を除いた日が良いとされています。
八専とは・・・
陰暦で、壬子(みずのえね)の日から癸亥(みずのとい)の日までの十二日間のうち、丑(うし)・辰(たつ)・午(うま)・戌(いぬ)の四日間を間日(まび)として除いた八日間。
一年に六回ある。この期間は雨が多いとされ、婚礼・仏事・造作・売買などは避けられた。
篠笛になるのは
私の住む南相馬市にも篠竹はあちらこちらの河川敷や山にはたくさん育いていますが、ほとんどは直径が10mm前後の細い竹です。
篠笛の材料として使うためには直径が20mm前後で節間が45cm~60cmのものです。
しかし、これに適するものはほとんどありません。
太すぎるか細すぎ、または節間が20~40cmくらいまでしかないのがほとんどです。
そんな中でもただ1カ所だけ良い場所があります。それは私だけの秘密の場所です。
今年度は約120本くらい3回に分けて刈り取ってきましたが、1本の篠竹から篠笛になりそうなものは約4~5本くらい取れますので篠笛の材料としては約600本確保できます。
写真は切断の様子を写したものです。
篠竹の材質
篠竹は生えてから2年以上たったものを選びます。
篠竹は経った1年で成長をしてしまいますが若い竹は肉質が柔らかく絞まりもありません。
それに非常に割れやすいため堅く絞まった肉厚のものが良いとされです。
それにはやはり最低でも2年以上経ったもので無ければいけません。
では、それを見極めるにはと言いますと、竹には必ず皮がついて成長してきます。それが年を越すたびに変色したり、剥がれてきますので、皮の無い色が綺麗でなく薄汚れたようなものを見つければ良いです。
これらの条件として2年以上経ち太さが20mm前後、節間が45cm以上なものとなると50~100本に1本くらいしか篠笛の材料になるものはありません。
今年は大量にゲット!
今年度は私も年齢を考えて取れる時期にたくさん確保しようと今までは一人で取りに行っていましたが、妻にも協力してもらい大奮闘しました。
19mm~18mmくらいの細めで長さが45cm以上のものが約200本
20~22mmくらいで長さが50~55cmくらいのものが300本
そして23~24mmくらいのもので太めのもが100本ほどです。
写真は今年になり3回目に行った時のものです。
次は油抜き
これからが更に大変油抜きをかねて1回目の燻しが待っています。
その様子は次回にお届けします