使用する竹材は
全て燻し煤竹だから吹きやすく、
鳴りが良い。 眞風の篠笛。篠笛は用途やお客様の求める価値によって、選ぶものが違ってきます。また、素材の材料や笛師によって、音色はもちろんのこと、吹き易さや鳴りなども変わってきます。つまり、工房によって作りやこだわりがあると言うことです。篠笛工房・眞風では「吹き易く鳴りが良い綺麗な音色の篠笛をあなたへ」と言うことを信条にしておりますので、使用する竹材は全て燻し煤竹です。
篠笛の種類
篠笛は大きく分けると2種類 。ここでは、その違いをわかりやすく解説していきます。
古典調(お囃子用)
元々篠笛は農民が農閑期に祭りが近づくと作って吹いたり、大衆の娯楽として民俗芸能と共に発展してきたものです。
作りも至って簡単で篠竹に7~8個の穴を開けたものです。
同様に音楽的な理論に基づいたものでは無く、ただ吹き易くするために穴の大きさや位置は均等なのが一般的です。
また、各地方の郷土芸能やお囃子連によっては同じ調子(音程)であっても違いがありますので、工房や笛師さんに相談した方が賢明でしょう。
唄用篠笛(邦楽調・ドレミ調)
唄用篠笛も大きく分けると邦楽調とドレミ調(平均律)2種類があります。まず、邦楽調ですが、昭和初期の頃に五代目福原百之助が長唄の三味線に合うように改良したのが唄用と言われ、また民謡の伴奏やお琴との合奏などの日本の民族楽器に合うように作られております。
唄用(ドレミ調)平均律の篠笛は最近特に西洋楽器とのコラボ・演奏など若手の演奏家の活躍も素晴らしく、当然西洋楽器にも合うように平均律に調律してあります。これにより童謡はもとより抒情歌やポピラーな曲まで幅広く演奏ができるようになりました。現代音楽に興味のある人にはこのドレミ調篠笛がお薦めです。
あなたが求める篠笛は?
初心者には
初めて篠笛を手にしようして悩むのが何本調子(全体の高さ)の篠笛を選んだら良いのかを分からないことではないでしょうか?
古典調(お囃子用)篠笛は、お囃子連であれば各グループで使用しているもの、また民俗芸能では各地で現在使われているものに合わせる必要があります。
唄用であれば唄用七孔(ドレミ調)七本調子の篠笛が良いと思います。それは篠笛そのものの音程が他の楽器と比べますと全体的に高いので、落ち着けない感じを受けます。しかし、七本調子(B調)くらいですと、どのような曲を吹いても良い感じがしますし、指孔の間隔も慣れるまでには丁度良いと思います。ですから初心者には七本調子くらいから始めるのが良いと思います。
用途によって
先ほどの古典調(お囃子用)と唄用によって、篠笛の選び方があるように用途によっても違いが出てきます。篠笛はメロディー楽器ですが限られた指孔の数の中で演奏する必要があります。
当然、演奏する曲目のイメージや民謡の伴奏などでは唄声に合わせて変えるようになります。つまり、その為には一本調子から十二本調子まで高さの違った篠笛が必要になります。よって、お客様の用途によって使い分けをして頂くことになると言うことです。
素人とプロでは篠笛が違うのですか?
いいえ、違いはありません。私どもはお客様によって、制作するものや販売するものが基本的に違うと言うことはありません。
しかし、お客様の手の大きさや指の長さによる個性やまたはその他希望があればできる限り対処します。
巻き仕立てについて
藤皮ツル巻きと糸巻き
基本的な巻きの材料つきましては藤皮ツル巻きになりますが、藤皮ツルは高価なものです。当然巻き数が多いと価格の方も高くなっていきます。
そこで、当工房では少しでもお求め易い価格にするために糸巻きにもしております。しかし、伝統的な作りにこだわる人には藤皮ツル巻きをお薦めします。また藤は木と同じ木質になりますので時間と共に同化して、更に丈夫になり半永久的にご愛用頂けるものと思っております。
糸巻きは特殊なビニモ0番と言う太い糸でダブルロウが施されており、水分を弾く強い糸を使用しておりますが、しかしいずれ劣化することも考えられますので、やはり藤皮ツル巻きの方をお薦めします。
半総巻き仕立てと総巻き仕立て
一般的な篠笛の巻き仕立ては天地巻きが基本になります。しかしこれだけですと篠竹はとても割れやすいので、大切な篠笛が割れてしまうことが無いように多く巻くようにしております。その為、当工房では半総巻きか総巻き以外は制作しないようにしております。数多く巻いたからと言っても他社と比較して高いわけではありませんのでご安心ください。
当然、美観も兼ねておりますので工芸品的な仕上がりになります。伝統的な巻きにこだわる人には総巻き仕立てをお薦めします。また例え半総巻き仕立てであっても他の工房にはない素晴らしい仕上がりが楽しめます。
指孔の数は?
六孔と七孔について
各地方の郷土芸能やお囃子連よっては使用する篠笛の指孔の数が六孔と七孔があります。また、唄用であっても六孔にこだわる人が見うけられますので、前もってご確認の上お知らせを頂ければと思います。価格の面では六孔も七孔も同じになりますのでご安心ください。
参考価格表
眞風銘
令和5年4月1日 改正
※価格は全て税込みです。
調子 | 品名 | 唄用(円) | 古典(円) |
---|---|---|---|
九本調子 | 半総巻き | 41,000 | 39,000 |
総巻き | 46,000 | 44,000 | |
八本調子 | 半総巻き | 43,000 | 41,000 |
総巻き | 48,000 | 46,000 | |
七本調子 | 半総巻き | 46,000 | 43,000 |
総巻き | 51,000 | 48,000 | |
六本調子 | 半総巻き | 48,000 | 46,000 |
総巻き | 53,000 | 51,000 | |
五本調子 | 半総巻き | 52,000 | 49,000 |
総巻き | 57,000 | 54,000 | |
四本調子 | 半総巻き | 54,000 | 51,000 |
総巻き | 59,000 | 56,000 | |
三本調子 | 半総巻き | 56,000 | 54,000 |
総巻き | 61,000 | 59,000 | |
二本調子 | 半総巻き | 58,000 | 56,000 |
総巻き | 63,000 | 61,000 | |
一本調子 | 半総巻き | 60,000 | 58,000 |
総巻き | 65,000 | 63,000 |
お支払い方法について
支払いは篠笛をお届けの際に銀行の振り込み先を一緒にご案内致します。
お取替え・返品について
当工房でのお取替え・返品につきましてはお届け日から8日以内にさせて頂いております。また、返品の際の送料はお客様の負担でお願いします。
まだ心配やご不安の方へ
一応簡単にラインナップをあげてみましたが、それでもご理解頂けない方は、篠笛に関することでお役に立てることがあれば嬉しく思いますので電話かメールでお気軽にお問合わせください! お待ちしております。
篠笛のご注文
FAXでのご注文はこちらから
メールでのご注文の方は次の内容を確認の上、下の注文フォームからお申込み下さい。
- 参考価格表 の篠笛価格には 送料が含まれておりません。
基本的な価格は「篠笛価格+送料」になります。
(送料は発送費を含め本土内であれば一律1,100円になります。) - ご注文のメールが当方に届きましたなら、1~2営業日内に確認の返信メールを致します。
- 篠笛の発送はご注文を頂いてから巻き仕立を行う為 2~3日後になります。更に在庫がなければ 1週間から10日くらいお待ち頂くようになります。
- お支払いは銀行振り込みになりますが、篠笛をお届けの際にご案内を同封 致します 。
(1週間以内にお支払いをお願いします) - もし、お気に召さない場合には修正・交換、返品はご一報の上、承ります。(8日以内に連絡、当工房にお返しください)
- 返品の場合には送料はお客様のご負担でお願いします。
※上記の内容でご不明なことがありましたなら、お問合わせフォームからお願いします。
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