より良い篠笛を
お選び頂くためにあなたが理想的な篠笛を求めるなら確かな目と耳、そして基本を踏まえた有識者の声を聴くことで、賢い篠笛の選び方や最短の上達法を知ることができます。このページでは笛歴約60年の経験や体験を踏まえた眞風がより良い篠笛の選び方のポイントについてお話します。
篠笛とは?
初めての人に「篠笛とは・・・何ですか?」と聞かれる時があります。
簡単に言えば竹に7~8個の穴を開けた、とてもシンプルな作りの笛のことを言います。私が住む相馬地方では単に「笛」とか「横笛」と呼んでいました。今日篠笛と呼ばれるようになったのは昭和初期の頃、長唄のお囃子名人であった五代目、福原百之助が教本を作る際に、笛の材料が篠竹だったところから篠笛と呼ぶようになったと言われています。
音色にこだわるのであれば
ここでは、あなたが最適な篠笛と出会うためのポイントをご紹介したいと思います。
やっぱり煤竹篠笛が一番だね!
篠笛の音色は材質によって違ってきます! 勿論、笛師の腕前にもよりますが。
昔から篠笛の材料として煤竹は最高の素材と言われていました。古くは数十年から数百年と茅葺屋根の囲炉裏の基に燻し続けられた煤竹は褐色の照りのある、丈夫で病虫害もなく、堅く絞まり割れも少ないものです。
しかし、今では全国どこを見渡してもほとんどないのが現状です。もしあったとしても非常に高価です。そこで私は、「無ければ作ってやろう」と思い立ち、色々と試行錯誤を繰り返し完成したのが眞風銘篠笛の材料となる燻し煤竹です。これは凄く良い、ホントに大勢のお客様から好評を受けております。眞風銘篠笛の大きな特徴はこの燻し煤竹にあります。
あなたが笛名人になる日!
どんなに有名な笛師さんの作った篠笛であっても、また高価な篠笛であっても、吹きにくいものは避けるべきです。篠笛は微笑むような自然な口元や唇の形で、全く力を入れずに軽やかに吹くことが鉄則です。
それには口当たりの良さ、唄口の大きさ、指孔の大きさや間隔、指使いがスムーズに流れるようにしなければなりません。また人間は手の大きい人や小さく指も短い人、十人十色が当たり前、そこで何方にも扱い易さが求められます。更に最小限の息の入れ方であっても良く響き鳴らなければいけません。それには、確かな腕前の職人による、あなただけのあなたにピッタリの篠笛を選ぶことが大切です。眞風はひたすら、吹き易さと音色にこだわって日々精進しております。
末永く愛用したい!
よく、同じ煤竹でも天然なものと人工的なものの違いは何ですか?と聞かれることがあります。そこでお答えします。
「ほとんど違いはありませんが人工的なものの方が綺麗です」
と言いますのは天然物はできあがり勝負の結果次第です。しかし、人工的なものは良いところを探しつつ究極を見極めようとします。更に笛師の力量が加われば最高に良い篠笛ができ上がります。
では一般的な篠笛の素材はと言いますと、2年半以上成長した篠竹を刈り取り乾燥次に油抜きをして3年くらい寝かせてから使用します。これだけですと非常に割れやすいのが欠点です。あなたはどちらを選びますか?
やっぱり見た目が大切!
私は篠笛をお届けしてから数日後にはほとんどのお客様から「届いたよ!ありがとうございます。大切に使わせて頂きます」と言うメールを頂きます。何と嬉しいことでしょう。でもこの篠笛が数年も経たないうちに割れてしまったらどうでしょうか?勿論、言葉になりませんよね!!
篠竹は環境の変化にはとても敏感で、自然の状態では非常に割れやすいものです。その為、割れ防止のために巻きを施します。篠笛の基本的な巻き仕立ては天地巻きと言われる、管頭の部分と管尻のところを藤巻きか糸巻きをしているものです。
しかし、当工房では全て半総巻き仕立てやご希望であれば総巻き仕立てにしており、多く巻きを施しております。これによって割れ防止は勿論のこと、見た目も綺麗で、まるで工芸品か骨董品に間違われるくらいの仕立てにしております。そこで、あなたに自信を持ってお薦めします、眞風銘篠笛を・・・
篠笛を選ぶならどちらが賢明ですか?
私は100%とはいえません。しかし、きっとあなたの期待に応えることができると思います。まずはお気軽にメールかお電話でご一報ください。お待ちしております。