燻し煤竹

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篠笛の価値

良い篠笛とは

あなたが篠笛を選ぼうとした場合には何を基準に選びますが?
私なら即音色と言いますが・・・
でも篠笛を実際に販売する人とお客様の価値は当然違いますよね。

お客様は

お客様は当然お金を払ってくれる人になりますが、何に価値を置くのでしょうか?
安ければ何でも良い人、
いやいや鳴りがよい篠笛
でも、吹き易さも大切だよなぁ~!
見た目だって大事だよ!!
などなど、人それぞれ!!

制作者は

実際に篠笛を作っている笛師は何に価値を置いているのでしょうか?
これも笛師さんによって色々あると思いますが・・・
例えば、何度も購入してくれるお客様、高額な篠笛を購入してくれる人。
などなどお金にまつわる価値観。
でも笛師って職人なのです。
それには篠笛を作る喜び、お客様からの感謝の言葉、日々の精進の楽しさ。
色々ありますよ。

その為には・・・

お客様の価値に応える為に、実際には目に見えない所では色々な努力をしています。
その一つが油抜き・・・
前置きが長くなりましたが簡単に油抜きについて紹介します。

油抜き

油抜きとは何でしょうか?
篠竹はそのままにしておくといずれ害虫の住処になってしまうほど虫が付き易いものです。
また、成長の段階で色々な水分や油分を含んでいます。
つまり害虫の餌となる養分を取り去ってしまうことです。
また、竹は火に炙ることによって堅く絞まり、割れも少なくなり丈夫になります。
更に音色も良く成ります!!
これって一石三鳥かな・・・?

油抜きの方法

油抜きの方法は大きくは3種類あります。
実際に火に炙ってやる方法。
竹はいくら乾燥した竹であってもいくらか水分を含んでいますので、それらが火に炙ることによって油分と水分が一緒に竹の表面に浮かび出てきます。
それを乾いた布で拭き取ります。
この方法は竹の数量が少ない場合には良い方法で炭火やガスコンロ使用することで簡単にできます。
次に沸騰したお湯に入れグツグツと煮込んでいく方法です。
入れる金属製の桶の大きさによっては数十本処理することができます。
このためには大きな釜戸や金属製の桶、そして燃料になる薪やガスなどが必要になります。

当工房の場合

私の所では燻すことによって油抜きをします、これって一石四鳥の方法です???
今では数年前から使わなくなった薪風呂(五右衛門風呂)の煙突を利用して行います。
但し、専用の窯ではありませんので火加減に注意が必要です。
どうしても火力が強く成りがちですので、細火で生の小枝だなどを合わせて燃やして煙がたくさん出るように時間をかけて行います。
この方法を実際に篠笛を作り始めるまでの3年間の間に5~6回繰り返し行います。

写真は一番最初の油抜きを兼ねた燻しになります。(左側の黄色のコンテナ)
この様に良い篠笛を作るためには見えないとこでは数々の作業があります。

 

 

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