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初心者歓迎!煤竹篠笛をオーダーメイドで販売|篠笛工房 眞風 > ブログ

試し吹き 古典調(お囃子用)六本調子

私は黒子役・・??

本格的に篠笛を始めたのは42年前、遠い遠い昔の話になりますが・・・・

当時は民謡の伴奏者として尺八を吹いておりました。
しかし、民謡の場合にはどこまで言っても伴奏者でしかないのです。
つまり黒子役でしかありません。
それでも頑張り続け、地元相馬は元より東北一円で活躍し、師匠の藤丸貞蔵師からは一目も二目も置かれる存在になりましたが??
ある日、 尺八には無い音色に魅せられてしましました。

篠笛の音色

最初は、私の尺八の弟子であったK氏の持つレコードでした。
(現材のCDのようなもので針で音を再現)
鯉沼廣行師の演奏する彼独自の作品の数々・・・
民謡には無い、古典調の尺八曲を思わせる音色、また澄み切った哀愁を帯びた音色、これらにすっかり魅せられてしまったのです。

篠笛一本で虜にする

今まで篠笛・横笛と言っても祭りばやしや盆踊りの笛しか知らない私には衝撃的でした。
彼の篠笛は篠笛一本でお客様を虜にする演奏なのです。
今までの私の芸は伴奏でしかなかったのですから尚更です。
そのような時に・・・・

もう一人の名人

鯉沼師の篠笛を知ることにより、更にもう一人の名人を知ることになりました。
それは当時、藤舎推峰(二代目藤舎名生)と言われる関西方面で活躍されていた笛の名人です。
私はこの方とは面識もなく、CDでだけのことになりますが今でも憧れ続けている方です。

清滝

清滝は1993年頃の藤舎先生の作品ですが、やすらぎの音楽【日本の笛】に収められている一曲です。
また、この中に収められている「美山の里」「朝霧」も私の大好きな曲です。
当時は譜面などは無く、必修で耳コピーで覚えたのが思い出されます。
そこでとても、藤舎先生の演奏のようにはいきませんが最後までご視聴頂ければと思います。

篠笛作りの原点

尺八や篠笛は家族や家業のことも忘れて嵌まっていた30~40歳時代の頃が懐かしいと思う年齢になりましたが、これらの時代の経験や体験を活かして、現在は篠笛の製作販売をしております。
当時では道楽息子などと悪口やら批判を受けましたが、老後は悠々自適に篠笛を吹いたり作ったりと楽しい日々を過ごしております。
【芸は身を助ける!】 私はこの諺の通りの人生を歩んでいるのかもしれませんね?
あなたにも幸運を・・・・

 

 

良い音を出すために

 体で覚える

篠笛を始めると最初の壁は思うように音が出ないと言うことではないでしょうか?
コツさえつかめば簡単なのですが・・・?
そこが難しい!!!

前回、口の形について書きましたので、これを参考に篠笛を吹いてみましょう。
吹き始める前に鏡を見ながら篠笛を唄口へ当てる位置と角度に気を配り、息漏れの度合いなども確認しましょう。
つまり最初の数週間は常に口の形と開き加減を意識して音出しの練習をすることです。
すると突然良い音が出る時があります。
この時の感じを大切に記憶にとどめるようにし、再度その時の感じを思い起こしながら吹いてみましょう。

唄口の角度が重要

ほとんど音が出ないと言う時には唄口を口に当てる時の角度が問題だと思います。
この角度は唄口を上下に少し動かし調整することによって貴方の口に一番ヒットする場所があるはずです。
音が少しでもでたなら軽く息を吹くことが肝心です。

力は抜いて!

次に一つの音がでたなら、今度は少しずつ吐く息の量を多くして吹くようにします。
そうすると大きな音が出るはずです。この大きな音を出したいときにはいつも口を少し膨らますような感じで吐く息の量を多くします。
つまり、大きな音は力では無く吐く息の量であると考えてください。
また、どうしても口や唇に力が入ってしまう人はこの音を出す瞬間にお腹を凹まします。すると口には力を入れなくとも強い音や大きな音を出すことができるはずです。
つまり、お腹に意識を向けることによって口の力が抜けるのです

篠笛の世界が広がる?

必ずあなたにピッタシの音の出し方は見つかるはずです。このコツさえつかめればあなたの篠笛の世界はますます広がっていきます。

 

秋には篠笛三昧?

暑かった今年の夏

今年は例年になく暑かったと思っていた人は私だけでしょうか?
本来私は暑さには強かったのに・・・
それにしても暑い日が多かったような気がします。

芸術の秋

少しづつ暑さが過ぎ去り、周りの木々も緑から黄色や赤い色に染まりつつあります。
そうです、本格的な秋がもうすぐそこまで来ています。
そんな日々は・・・
食欲の秋、それとも芸術の秋、あなたにとっての秋はどちらでしょうか?

篠笛三昧

私にとっての秋は篠笛の秋です。
秋にちなんだ曲はたくさんありますが、特に篠笛にピッタリはこの曲

里の秋

2~3年前に録音した曲ですが再度皆さんにシュアしたいと思います。

いかがでしたか?あまりよくできたとは思いませんが少しだけ秋を先取りして頂ければと思います。

日本人の心

日本には四季折々の季節があり、その時その時の表情を表わし私たちを楽しませてくれます。
そのような時に篠笛はもっとも風景を鮮やかにしてくれる楽器です。
また、日本中の各地では秋祭りの季節になります。
この祭りになくてはならないのが笛・太鼓。
この二つの楽器がなければ祭りも味気のないものになってしまいます。

秋の夜長には篠笛が!

秋の夜長には音楽や読書が良いかもしれません。しかし現状はどうでしょうか?
TVやスマホ・PCのゲームといったものに変わりつつあり、日本人の心にも変化が起きているのではないでしょうか?
それはそれとして良いと思いますが・・・
日本の文化伝統に根差した音楽に浸るのも本来の日本人の心を取り戻すために大切かと思います。
そこで、あなたにも是非篠笛をお薦めします。

 

 

 

音を安定させよう!

一つの音にこだわる

例えば比較的音の出しやすい六音か五音の指孔を開け軽く吹いてみます。
この音は初心者にとっても比較的出し易いかと思います。
つまり、篠笛は指孔を多く開けたほど音が出し易いのです。

お腹を凹ます?

最初に音を出す時に目の前50cmくらいのキャンドルの炎を軽く吹いて吹き消すような感じか、または意識してお腹を瞬間的に凹ましながら息を出します。すると無意識に唇が締り細くなります。
この時の口の形はと言いますと丁度ストローでコップのジュースを飲んでいるときと同じ状態になりませんか?

また以前から口や唇には決して力をいれないで吹くと言うことを紹介していましたが、このお腹を意図的に凹ますことによって意識がお腹に行き、口に力がはいることを防げることができると思います。

吹き出しはお腹を意識して凹ましながら軽く吹くことがコツです。
この練習を指孔は六音の形で繰り返しします。なるたけ一息でしかも息の続く限り長く吹いてください。

甲音はスピードをつける!

次に同じ要領で甲音の6音も出してみましょう。この時は少し吐く息にスピードをつけるだけです。
たったこれだけで乙音の六と甲音の6が出せるようになります。

まずはこの2つの音が安定して出せるようにしっかり練習をしてください。
よく多数の指孔を開け閉めながら音を出そうとしている人を見かけますが、これはいつまで経ってもしっかりした良い音色が出せません。

発声練習と同じ

それはどうしてかと言いますと、まだ一つ一つの音が正確にしかも安定していないと言うことを現しています。
はやる気持ちはわかりますがまず乙音でも甲音でも一つの音をしっかり出す訓練をしましょう。
これらをきちんとしていれば後から指はいくらでも動くようになります。
あなたが学生の頃、音楽の時間に歌を唄う場合にはまず発声練習から始めませんでしたか?
篠笛も発声(音出し)が大切なのです。

一日5分間の積み重ね

毎日5分間くらい、それでも時間の無い方であれば。2~3分でも良いのです。
毎日の積みかさねが大きなメリットになってきます。
この音だしの練習は今後の篠笛を楽しむためには大きな力になってきます。
その為にはしっかりしたポイントを掴み練習を積み重ねていくことが大切です。

 

初心者の最初の悩み

コツを掴もう!

初心者の最初の悩みは?
そう!!思うように音が出ない、吹けないと言うことではないでしょうか?
その原因は・・・
方法、コツが分からないからです。


確かに篠笛は他の楽器に比べ、音を出すのが難しいと言われています。
それは他の楽器と比べますと吹いたり、叩いたりしただけでは鳴らなからです。
篠笛は唄口と言われるところから息の入れ加減が難しいと思われます。
実はコツを掴めれば簡単なのですが、ここのところで挫折をしてしまう人が多いのです。

少しの時間の積み重ね?

口や唇の開き加減つまり形、吹く息の強さ、弱さや息の長さをコントロールする方法を知る必要が有ります。
それには時間をかけコツコツと・・・・
しかし、・・・かと言って一日中篠笛を吹いているわけにはいきませんし必要もありません。
毎日、思い立ったなら数回、3~5分くらいの時間を一つ一つの音を確かめながら練習をしていけば1週間ぐらいで乙音・甲音は出せるようになります。
ここで言いたいのは歌を唄う前の発声練習と同じように音の出し方をしっかり練習することです。

指を動かすのはまだ早い!

ほとんどの初心者の人は吹きながら指も同時に動かしがちです。
これはダメです。
基本的な音がまだ出せないうちに指を動かしたところで、良い音が出るわけでもなく、最後は鳴らなくなるか、いつまで経っても上達しないのが落ちです。
この時はまだ指を動かし音を変える必要はありません。
貴方が一番出し易い音、例えば六音でも良いですから、自分が吹いて一番出やすい音を長く吹くようにしましょう。

口には絶対力を入れない!

この時口や唇には絶対に力を入れないのがコツです。
途中で音程が変化したり、他の音が寄生して出てしまわない様に軽く吹きましょう。
次に音が出るようになったなら、一つの音を長く伸ばして吹く練習をして音を安定させましょう。
先は長いですから、しっかりと一つの音を出すことに専念すれば後々すべての音が楽に綺麗に出るようになります。

唄口の大きさ

唄口の大きさは色々?

最近、お客様に篠笛をお送りした後で困った現象?
それは以前から愛用している篠笛と眞風の篠笛の唄口の大きさが違うと言うことです。
その単位はわずか数ミリもしくは0.2~3mmの違いです。
それで唄口を大きくしてくれ!または小さくしてくれ!と言うことです。
お金を払ってくれるお客様は当然かと思いますが、そんなに奏法には影響があるわけではありません。

有名笛師さんの唄口

まずは同じ唄用六本調子の篠笛で有名笛師さんの作を写真でご覧ください。

右端一番目と二番目は有名な蘭情さんの作ですが真笛だけあって縦11.5mm 横16mmくらいあり、とても大きいです。
次も横15mmちかくあります。
残りは朗童、丸山、監山、最後が私の作ですが基本的には縦10mm 横13mm前後がほとんどです。

慣れないため吹きずらい??

篠笛はこの様に笛師さんや篠竹の形状・太さによってほとんど同じものはありません。
あなたは唄口に合わせて口の形を変えているのですか?ほとんど不可能です。
私の場合には唄口の大きさを一々気にして篠笛を吹いたことはありません。
つまり、最初初めて手にした篠笛の気になるところは唄口の大きさよりも指孔の間隔の方なのです。

初心者ほど気になる?

これらのことは見た目が大きいから、または小さいから、いつもとは違うと先入観で判断してしまうのではないでしょうか?
唄口の場合には横幅が10mmより小さな場合や横幅15mm以上大きい場合には確かに唇に当たる口当たりが違ってきます。
しかし、縦10mmくらい、横13mm前後であれば全く気にする必要はなく、自然な形で素直な気持ちで吹き始めれば全く問題は無いと思います。

オーダーメイドでの勘違い?

私は最近「本格的な煤竹篠笛をオーダーメイド販売」と名うってホームページをリニューアルしましたら、何でもかんでも自分に合った唄口の大きさにしてほしいと言う問い合わせを多く頂くようになりました。
それはそれとして良いのですが、すべて貴方にピッタリとはいかないからです。
大事なことは楽器である以上正確な調律が求められます。また篠笛らしい綺麗な音色、そして鳴りの良さもです。
これらを無視して貴女にピッタリとはいかないのです。
つまり、あなたにも篠笛に合わせて頂く必要があると言うことです。これも稽古・練習の一過程なのです。

超太もの篠笛

最近、千葉県のある人から古典調五本調子の篠笛の製作依頼がありました。
国内でも有名なお祭りの中で、そのメインになる篠笛を吹くので新たに篠笛を作ってほしいとお出で頂きました。
何んとその篠笛の太さは唄口周りの直径が約23mmあります。当然唄口の大きさも大きく、縦12mm 横15mm程あります。
更に迫力があり大きな音が出て太鼓にも負けない音量が欲しい言うことです。
そこで当工房が準備した篠竹は直径が約25~6mmの五本調子ではありえない太さです。

ただ孔を開ければ良い?

篠笛を制作するに当たっては笛師も演奏家同様に吹けなければ話になりません。
つまり、篠竹に穴を開ければ篠笛は完成とはいかないからです。
吹き易さ、音のバランス、古典調であっても古典調なりの調律があります。。
その為にはまず一つ一つの音を正確に吹く必要が最低条件です。次に指使いが軽やかにリズムかるに動けるようにしなければなりません。

お客様の目的

本当に篠笛作りとは毎回真剣勝負なのです。でもお客様にはこんなことは知る必要もありません。
お客様にはただただ篠笛を楽しんで頂ければよいのです。

唄用七本調子の魅力

初心者にとって

以前から私はこれから篠笛を始めようと思っている人には唄用(ドレミ調)七孔 七本調子がいいですよ・・とお薦めしておりました。
そこで、私自身でも唄用七本調子の篠笛で童謡を吹いてみました。

浜辺の歌

あした浜辺を さまよえば  昔のことぞ しのばるる 」

日本人なら誰でもが良く知っている童謡ですが、この曲が大正時代に作曲されていることは意外に知られていないかもしれません。

作詩・林 古渓  作曲・成田為三

暑かった夏が過ぎ去り、ようやくさわやかな季節が巡ってきました。
そんな季節にピッタリの曲かと思い吹いてみました。

日本抒情詩歌の一つ

「浜辺の歌」は童謡の中でも指折りの名曲ではないでしょうか?
震災前には私の住む南相馬市の北泉海岸も青い松原に白い砂浜があり、子供の頃夏になると毎日のように遊びに通っていました。
そんな北泉海岸は白い砂浜は復活してきましたが、青い松原は幻のように消え去ったままです。


私はこの「浜辺の歌」を吹くたびに津波や震災前の状景が思い出され、自然と悲しいような吹き方になってしまいます。

童謡とて侮れない!

初心者の人達が少しずつ音も出すことが出来、指も思うように動かることができるようになると、吹き始めるのは日本の童謡ではないでしょうか?
七本調子の篠笛であればこの童謡を吹くにはピッタリだと思います。
あまり、極端な運指の必要もなくゆっくりとマイペースで、一つ一つの音を確かめながら吹けるのではないでしょうか?

心に響く

日本人なら誰でもが心に響く、しかも子供の頃から聞き馴染んだ曲、もう一度日本ならではの和のメロディーを楽しんでみてはいかがでしょうか?
ゆったりとした曲の流れに情緒豊かな詩、それにあなたの篠笛が加われば最高の癒しの空間ができることが受け合いです。
あなたが家族の前で吹くことも、大きな練習の一歩にもなります。
どうか自分だけのものにしないで多くの人達ともこの名曲をシュア―してください。

篠笛を吹く時の息の入れ方

最初に

篠笛を吹く時の形について前回書きましたが、下唇を引いて横一文字にすることは厳禁ですよ!
・・・と言いましたよね?

そう、唇全体を軽く前に突き出すような感じが良いのです。
次に篠笛の唄口に息を入れ、音を出す方法についてお話します。

息を吐く時には

例えば、キャンドル(ロウソク)の炎が目の前50cmくらいにあるとイメージしましょう。


そして、その炎を口からの吐く息で消した時のことを思い出してください。
しかし、実際にはキャンドルの炎は消さないで揺らすような感じで軽く優しく吹くのです。
これが乙音を出す時の息の吐き方です。

甲音や大甲音の時には

甲音や大甲音の時には更に遠くの、例えば1mくらい先のキャンドル(ロウソク)の炎を実際に消すつもりで勢いよく息を吐きます。
この時、下唇を前に突き出すようにして息にスピードをつけて吐くのがコツです。

またはこの夏、あなたはスイカやメロンなどを食べませんでしたか?
この時、スイカ等の種は口から吐きだしますよね?

スイカ
または子供の頃、スイカやメロンを食べた後その種を勢いよく遠くに飛ばした時のことを思い出してください。
どちらも先ほどのキャンドルの炎を消した時の感じと唇や口の形、そして息の吐き方が似ていませんか?

唇には絶対に力をいれない!

息の吐きだしについては決して力を入れないことです。
軽く微笑むような感じで息を吐いてください。
この時、思うように音が出ない場合には唄口と唇の角度に問題があると思われます。
それには篠笛を上下に動かし、上手く音がヒットする場所を見つけてください。
音が出ない<息漏れがすると言うことはこの唄口との角度が息を切るのに少しずれていることが考えられます。
まずは音がでるポイントをしっかり確認、口元に覚えさせることです。

とにかく、軽く吹いてください!!

毎日少しづつの積み重ねになりますが、とにかく力を入れず軽く吹くことです。
口や唇には力を入れて吹く必要は全くありません。
よく遠音や迫力のある音を出すために思い切り力を入れて吹いている人がおりますが、本人が思っている以上に結果はでておりません。あくまでも自己満足のような気がします。
楽して楽しく吹くのが一番良いのです。

口や唇に力を入れれば入れるほど疲れますし、良い音色も出ないことを肝に命じましょう!!

 

 

初めて篠笛を選ぶあなたへ

あなたの基準は

篠笛を初めて選ぶ際に、あなたは何を基準に選びますか?

ここで言う基準とは篠笛の種類や調子(音程)ではなく、工房や笛師,そして制作メーカーや販売店と言ったことです。

価格で選ぶ人、手軽なネット通販で選ぶ人、あるいは友人・知人からの紹介、また師匠から勧められた等、色々なことが想定されますね?

しかし、誰でもがまず最初に思うことは失敗はしたくない、損はしたくない買い物をしたいと思うことではないでしょうか?。

あなたには満足できる、納得できる篠笛の購入法として、最近当工房に寄せられたお客様の声の一部を紹介し、賢い篠笛の購入法の参考にして頂ければと思います。

お客様の声より

眞風 増山様へ   

待ち望んだ篠笛が本日届きました。

早速開けて見ると工芸品とも言える素晴らしいものでした。

手に取ってしばらく眺めさせて頂いております。

今日まで増山さまが一本一本丁寧に手作業で制作されている姿を想いながら、本当に感激しております。

また、初心者の私には吹き方の説明書まで添えて頂き、ありがとうございます。

篠笛は力とか気迫で吹くのではなく、心で吹くものだと感じさせて頂きました。

基本を大事に末永く篠笛を楽しめるように努力をしていきます。

今回、ご縁を頂きありがとうございました。

篠原

お客様の声が一番

私はもう70歳を超えた老人です。

ひと昔前であれば、いつお向かいがきてもおかしくない年齢です。

しかし、おかげさまで身体だけは丈夫、後10年くらいは頑張れるかな?と思っています。

もう、お金や地位、名誉などは必要ありません。

私はお客様からの喜びの声を一番の楽しみにしております。

しかし、中々100%のお客様にご満足頂くことができないのも現状です。

数の中にはがっかりさせてしまったお客様もおります。

申し訳なかったと心から思います。

今日も遠く見ず知らずのお客様のことを考えながら、きっと素敵な所で生活しているのかな?

まだ若い人?いや私と同じ世代の人かな?などと勝手に思いを巡らせて篠笛作りに励んでいます。

もう少しでお届けしますよ!

愛知県の〇〇さん!!!鹿児島の△〇さん!!

必ず吹き易く、鳴りが良く、とっても音色の綺麗な篠笛をおくりますから・・・

いま少し、待ってくださいね!!!

 

太もの篠笛は良い!

太い篠竹はいっぱいあるよ!

毎年12月に入ると篠竹刈に行ってきますが、篠笛に最適な篠竹はそう沢山あるわけではありません。

ほとんどが太すぎるもの 細過ぎるもの、または節間が短いものです。

そのような中でも 超太物で 篠笛になりそうなものを選んでみました。

制作した篠笛は唄用七孔 六本調子 藤皮半総巻き仕立て、そしてでき上がった篠笛の形状は以下のとおりです。

  1. 唄口周りの直径が26~26.5mm
  2. 菅尻周りの直径が22.5~23mm菅尻周りの直径が22.5~23mm
  3. 全体の長さが約50cm全体の長さが約50cm

篠笛写真上(太もの)写真下(通常なもの)

本来であれば全体の長さが41cmくらいあれば十分ですが 、 管が太い分、全体の長さが短くなり、見た目のバランスが良くないので唄口から管頭の部分を14cmと長くしました。すると良い感じに出来上がりました 。

太っちょ、でも楽器だよ!

さて、出来上がった太もの篠笛 は民芸品ではありません。あくまでも楽器ですので音色や吹き易さを確認する必要があります。

その結果は・・・ 上々なでき上がり。

太いだけに丸やかで深みのある音色、吹き易さについても通常のものと比べても全く違和感がありません。軽く吹いても良く鳴ります。ピッチもバッチリ良い感じの上出来です。

但し太いだけに大甲音は3までですが2オクターブ以上は楽にだせます。

試し吹き

私は生まれも育ちも南相馬ですが相馬と言えば、相馬野馬追いと相馬民謡。古くから民謡が盛んなところで す。

そんなこともあり、民謡の尺八や篠笛を吹いておりました 。しかし民謡の伴奏となると全国の色々な民謡を知り覚える必要があります。

特に九州地方では宮崎県の民謡が大好きで、よく「刈り干し切り唄」や「ひえつき節」等を吹いておりました。

そこで早速「ひえつき節」を試し吹きに選んでみました。

ひえつき節

「 庭の山椒の木 なる鈴かけて」と歌い出しの「ひえつき節」は宮崎県東臼杵郡椎葉村に伝わる民謡です。

元々はひえを臼に入れ杵で付く時の作業唄で、農民が重労働を少しでも癒すために歌っていたようです。

更に平家の落人伝説によると、源平合戦で敗れた平家の落人がこの秘境 地に住付き、その20年後に平家の落人狩りを命じられた源氏の那須の大八と平家の鶴富姫とのロマンスが 伝えられており、それが歌詞に盛り込められ全国的にヒットした民謡です。

太もの篠笛大好きな人集まれ

篠笛(上 太もの・眞風作 下 一般的な 蘭情作)

当工房ではご希望であれば太もの篠笛の製作もしております。

吹き方については通常の篠笛とは全く違いはありません。

良く篠笛が太くなると息が大変、肺活量が必要ではと聞かれますが全く関係がありません。

軽く吹けば吹く程、柔らかく丸みのある音色が楽しめます。

篠笛大好き人な人には是非お勧めの一品です。

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